
東京都動物愛護センター多摩支所に行ってきました。
センターの業務概要と収容動物の現状の説明後、
収容犬舎へ担当職員の方と一緒に入り質問等にも答えていただきました。
収容期間は7日。この状態でよくぞ立っていられるというガリガリの犬や、
なんで、こんな老犬が…という、本当に悲しくなる情景でした。
温度管理はされているものの犬舎は1頭ずつ仕切られていますが、
床はコンクリートのみで、居心地の良い毛布やベッドはなく、
トイレシートなども置かれていません。

(写真はふれあい犬がいる敷地)
殺処分持ち込み理由の半分近くが飼い主の高齢化、
健康や経済に関する事情で持ち込まれる理由を占めているとのこと。
犬自身の問題としては咬みつき(殺処分理由の11%)でした。
でも、これは犬の問題ではなく、飼い主の飼育方法や扱いによるもの。
結局、人間の都合で殺処分されます。
殺処分方法はガス、もしくは注射で、城南島の支所で行われているそうです。

(写真はふれあい犬。君たち、生きていられるお役目があってよかったね…)
猫の殺処分数は深刻で餌やりや不妊手術をしていないことなどにより
多くの子猫の命が消えていきます。 統計資料は
コチラ
収容は、犬、猫、うさぎ、あひる、鶏に限られていて
野生動物やは虫類は対象外。迷子になった時に必要なのは、
目視できる鑑札や迷子札があれば早く返還されます。
一方、迷子で収容されても、飼い主が引き取りに来ないケースが
多いそうです。意図的に捨てているのか…。考えさせられる見学でした。

保護団体がいくらがんばってセンターからの引き取りや里親捜しをしても、
捨てる飼い主を減らさないと殺処分はなくならないと思います。
動物を飼う前に、終生飼育をするのにどれだけの体力、労力、時間、経済力が必要なのか、良く考えてから迎えて欲しいです。